Photoshop アクション機能を活用する
2006.06.28 Wed/PM
フォトショップにはアクションという便利な機能が付いています。マクロ機能とも呼ばれるもので、ある一定の操作を記録してその操作を連続して行う事が可能です。
特に、同じような画像を沢山作る素材屋や、少しの時間でも短縮したいクリエイターにとっては結構重要機能だったりするので、活用しない手は無いと思います。
最初のアクションを作成する作業はめんどうですけど、たとえば、ナビゲーションボタンを作成する場合、一度アクションを作成してしまうとこのタイプのフォントを使う画像で一気にファイルが作成できるので後々楽が出来、結果的に大きなメリットとなります。保存した後にやっぱりちょと色を変えたいって時もボタン一つでいいですしね。
フォトショップのサンプルで付いているアクションは、ボタンを作成したりエフェクトを付けるものが多いですが、書き出しを含めるアクションも作成できます。
アクションライブラリ
人によってアクションの使い方はいろいろですが、私の場合細かく分けたライブラリを作成しておいて、組み合わせてアクションを作っています。
私の持っているフォトショップ7だと細かい設定までは出来ない為、後からフォント名だけを変更するとかが出来ません。(アクション内の設定を編集できるソフト探してるんですけど見つからず…)
#もっと複雑な処理を管理したい場合は、アクション機能じゃなくてスクリプト機能を使った方が良いんでしょうね。
それなので、たとえばボタン文字入れ用のアクションを作る場合、文字編集だけの操作アクションと、保存操作だけのアクションを別につくり、コピーしたものを後から組み合わせます。
実際には文字編集ライブラリは以下のようなアクションになります。

ちなみに、上のライブラリは、フォント「GOGO Five」文字サイズ「5」「大文字オプション」テキスト配置「中央揃え」で作成。
こういった細かいアクションを沢山準備しておいて、必要に応じたアクションを作成します。
アクションを作成する
具体的なアクションの作成方法について説明します。
アクションウィンドウを開くと右下にアイコンが出てきますが、機能は上の説明のとおりです。
アクションウィンドウを開いて「ライブラリ 文字入れ」というフォルダを作成しておきます。とりあえず、今回作成したアクションライブラリは全部この中に入れとく事にしますが、自分で適当にフォルダ分け下さい。
最初に文字編集ライブラリと保存ライブラリを作成し、あとからこれらを組み合わせていきます。
まず、文字編集アクションの作成方法ですが、新規ドキュメントを作成して、そこにボタンで使用したいフォントで適当に文字を打ってテキストレイヤーを作成します。
作っておいたライブラリフォルダをアクティブにした状態で、「新規アクションを作成」ボタンを押します。新規作成すると自動的に記録が開始されるので、そのままテキストレイヤーの文字を「About」と編集して確定します。(どの操作でも同じですけど、確定するにはレイヤーをクリックするか確定操作が必要な場合に右上に出てくる○アイコンをクリックします。)確定すると、アクションウィンドウに「設定:現在のテキストレイヤー」という操作が記録されます。同じように「Back」と編集して確定します。こんな感じで20パターン分編集し終わったら、「記録終了」ボタンを押します。 20パターン分の「設定:現在のテキストレイヤー」という操作が記録されたはずです。
次に、保存用ライブラリを作成します。
後々便利なので、アクション生成ファイル用のフォルダをどこかに作っておきます。
とりあえずアクションで生成されたファイルは「c:\images\action_tmp\」というフォルダに保存する事にします。
文字の編集は必要ありません。何もせずに保存操作だけをすればOK。
空のドキュメントでもなんでもいいので、「about.png」「back.png」「bbs.png」… 20パターン分保存を繰り返してください。実際のファイルもこの時の保存フォーマットで保存されるので、たとえばgif128色で保存したければそのように保存します。勿論この操作をアクションに記録します。このとき、後で組み合わせが楽なので文字編集で記録した際のパターンと同じ順番で記録しておきます。
間違えて違うレイヤーを選択とか必要ないアクションが記録されてしまっても後から削除できるので気にせずに。
そうすると、「書き出し」という操作が20パターン分記録されました。
ちなみに、この時出来たファイルは必要ないので全部削除して置いてください。
そんな感じで、文字編集用と保存用ライブラリが出来ました。
保存用ライブラリの方は、この20パターンの文字のボタンだったら全てのアクションに使い回す事ができます。
次に、アクションを組み合わせます。
直接アクションのコピペが出来ないので、一度アクション自体の複製を作成して、アクションをドラッグして移動させる事にします。
「文字編集用」「保存用」それぞれ「新規アクション」ボタンへドラッグして複製を作成してください。

操作しやすいように、最大限アクションウィンドウの縦幅を広げてください。
2つの複製が出来たら、「文字編集用」のアクションの方に、「保存用」の中の「書き出し」操作を一個ずつ交互になるようにドラッグして移動させます。一番上が「設定:現在のテキストレイヤー」になるようにしてください。

空になってしまった保存用アクションのコピーは削除してOK。
全部移動させたらもう98%終わってるんですけど、最後にひとつおまじないアクションを追加します。
まず、文字のレイヤーにはプロパティで「テキスト」という名前を付けておきます。(固定名になればなんでもいい)
そのレイヤーとは別のレイヤーを選択している状態で、アクションの「記録開始」を押します。
「テキスト」レイヤーを選択し、即効「記録終了」ボタンを押します。
「選択:レイヤー"テキスト"」という操作だけが記録されていると思いますが、この操作をアクションの一番上(「設定:現在のテキストレイヤー」の上)に移動します。

これで完了。
最後のおまじないの意味ですが、アクションを再生するとそのとき選択しているレイヤーからスタートする為、もしテキストレイヤー以外のレイヤーを選択している状態でスタートするとちゃんと再生されません。そのため確実に「テキスト」レイヤーからスタートするようにレイヤー選択操作を入れたのです。
それでは、早速実行してみましょう。
適当に新規ドキュメントを作成します。
背景色はとりあえず水色にしておいて、別に何でもいいですが「Sample」とか言う文字を打ち、この文字のレイヤー名を「テキスト」にします。
予めアクション生成ファイル用のフォルダを空にしておきます。既に同名ファイルがあると毎回上書き確認が出てくるので煩わしいです。
アクションウィンドウの「再生」ボタンを押します。
ズサーと再生されて、アクション生成ファイル用のフォルダに20パターン分のファイルが出来るはずです。ボタンの文字とファイル名が噛みあっているか確認してください。
さて、今度は背景色を黄色にして再生してみましょう。さっき作ったファイルは、別のフォルダに移動して置いてくださいね。
文字色の変更をする場合は、アクションの文字色が反映されてしまうので、テキストレイヤーの上に一つべた塗りレイヤーを作成して、Ctrl+Gでテキストレイヤーにグループ化し、べた塗りレイヤーで文字色の変更をします。
テキストフィルタはドキュメント側が反映されるので、袋文字とかにするのも可能です。
こんな感じで、ベースは違えど同じ文字パターンのファイルを一瞬で作成する事が出来るようになりました。
※アクションの文字編集が中央揃えになっていれば、ここでテキストを左央揃えにしても強制的に中央揃えになりますので、位置揃えはアクションと同じものに。
応用)カウンタ画像作成用のアクション
200px×30pxのドキュメントに、0123456789 と20pxづつの等幅で数字が並んでるとします。
通常このファイルからそれぞれの画像を作るには、選択範囲を20pxづつずらしながら「イメージの切り抜き」をしていくわけですが、同じようにアクションを作ればいいのです。
「20px選択範囲を移動して切り抜き」のアクションを一つ作ります。0~9のファイル名の保存用アクションを作成して、その間に上のアクションを入れていけばOKです。
もし、数字によって文字幅が違う場合は、それぞれの移動幅分選択範囲を移動するアクションが必要になります。
#ドキュメントを切り抜かずにドキュメントサイズの幅を20pxにして、数字のレイヤーを20px移動させるのみでもいいですね。
アクションファイルは保存しておく
時間掛けて作成したアクションファイル集を再インストールの際とかに保存し忘れて電子の藻屑となり何度泣かされたか覚えてませんが、作成したアクションはファイルに保存しておきましょう。
バッチ処理
アクションを作成すると、バッチ処理で使用する事が出来ます。
たとえば、特定のフォルダ内の画像全てに、同じアクションを通して再保存とかが可能です。バッチ処理についてはまたそのうち…。
